現在開催中の私の個展、『2億年後の博物館』
2月4日(土)まで、18:00-25:00 日曜休み
新宿ゴールデン街 グリゼット
カテゴリー別アーカイブ: 天使
吉祥寺 PARADA でのデッサン展 “SILENCE” 17,Des~28,Des 2014
谷中HIGUREでの個展 “IT BELOMGS AMONG THE ANGELS” 17,Dec~28,Dec 2014
■日暮里は谷中にあるHIGURE 17-15 CAS Contemporary art studio で、2014年の個展をおこなった。一般的なギャラリーとはひと味違い違う、オーナーとの距離のないところ。利益を重視せず、アート発信というところに経営の重きが置かれている。今回、友人アーティストの石丸運人氏の紹介で彼との合同開催というかたちであった。石丸運人氏の作品はトーテムをテーマとした重厚でクールな立体作品。僕も神話の生き物がテーマで共通点が多い。HIGUREの1Fが石丸氏、僕は2F、スペースの空気にも僕の作品は合っていて、新作4点と旧作も加えた展覧会になった。一年前にギャラリー志門の展示では、ケース無しで触れる化石展示であった、今回は博物館風にアクリルケースに保管した見せ方で臨んだ。旧作にも多少手を加えクオリティを上げた。自分としては満足のいくものになった。ご来場の皆様には心より感謝いる。今後ともよろしくお願いします。
化石シリーズを始めた頃の作品!
天使の化石
天使の化石
ー天使の一種ー
『天使の一種』、大理石の中にトラバーチンというイタリア産の天然石がある。それを隣におき制作した天使の化石である。大理石は石灰岩に属し、温泉沈殿物や鉱物を主成分とする。石の形成には、マグマの熱、体積による圧力、長い年月が必要であるが、トラバーチンは比較的浅いテーテス海(今の中部イタリアから地中海)で出来た地層にあるため、あまり圧力を受けずに形成され、多孔質(気孔の多い)で、もろく雨水を吸い、日本の…気候では黴びやすいので、建築のエクステリアではあまり使われてこなかった。しかしなんとも乾いた空気感の哀愁ある石である。そんな石に似せるために、石の下地には粗めの方解末や水晶粉を敷き、炭酸カルシウムや胡粉などにベージュ色の顔料を混ぜたものを、接着剤を塗った上に何層も降り積もらせる。その中に骨跡となる部分を削り、そこに樹脂分を多く練った顔料を埋めて整形して出来た化石だ。『天使は化石にはならない』それはそうだろうと思う。しかし、設定が2億年後で、我々の文明が滅亡してしまったであろう時代に、物的なものが跡るのか?イメージが跡るのか?僕は、この文明の様々な豊かな心の中が跡っていてほしいと願って、この作品を創った!発掘した!因みの、トラバーチンのエクステリアで有名な建物は、ローマのコロッセオ、インドのタージマハール。ピラミッドはライムストーンらしい。日本で言えば大谷石なんかは性質的に近いのでは?フランクロイドライトの旧帝国ホテル。もっと見る