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スフィンクスの一種 Vol,2

現代の定説では、生物の起源は海にある。かつて動物は魚であった。もっと言うとバクテリアなどの微生物であった。現在の動物の骨格の要素は魚に重ねられる。頭骨、下顎骨、脊椎、ヒレは手脚となり、肋骨など、動物の骨格系の主要なものは、魚が全て備えている。そして、太古のある時期に海から陸へ上がる進化を選んだ魚がいた。呼吸器系を変え、ヒレを四脚に変え陸上の環境に順応した。現代の動物のほとんどはこの四つ脚、四肢動物の歴史を辿る。さらに人間がその四肢の中の前脚を腕に変えた。鳥は翼に変えたのである。鳥には恐竜という進化の途中段階があるが。

さて、スフィンクス然り、ケンタウロス、サターンなどの幻想上の生き物たちはというと、その進化の経過の中では突然変異とも言うべき、異形のボディデザインをしている。四肢でいて翼を持っていたり、手足を持ち更に翼を持ったり、頭部をいくつも持っていたりと、翼が前脚の進化であれば、元は6本脚であったことになる。現在存在する生き物の中で6本脚となれば、昆虫、節足動物を思い浮かべる。しかし、節足動物の進化は、太古はムカデなどの多足類からの進化で、飛ぶために翅を得、胴体を短くし、足の数を減らしてきた。前の方の足は触覚や複眼、口器に変えた。全く幻想上の動物達とは似ても似つかない。もちろん、現在の生物は地球上の環境に順応してきたもので、幻想上の生き物たちは地球上の生き物ではないとの考え方も出来る。がしかし、現在も生き続けている生物は膨大な数の絶滅した動物達の犠牲の上にある。もしも、我々が考え出した幻想上の動物達が実在したとすれば、今だ発見、発掘されることもなく眠っているとすれば、そんな視点で化石を発掘してみましょう。

スフィンクスの一種

スフィンクスの一種

古代エジプトにおけるスフィンクスと、メソポタミアやギリシア神話におけるそれとはかなり違った存在に思える。古代エジプトでは、ファラオと百獣の王ライオンが合体した神聖な存在であり、メソポタミアやギリシア神話では、ライオンの身体に美しい人間の女性の顔を持ち、鷲の翼を生やした怪物とされる。蛇女エキドナの娘であるとも云われ、旅人に謎を投げかけ、答えられなければ殺して食べていたと言う恐ろしい存在である。因みに、古代エジプトでは、男性のスフィンクスもいれば女性のそれもいる。

スフィンクスの一種
昨年暮れの銀座ギャルリー志門での個展に出品した『スフィンクスの一種』ギュスターヴモローのスフィンクス像のプロポーションを参考にした化石作品。ライオンの身体に首から上が女性、乳房は表現していないが、前脚の間にあった。鷲の翼はライオンの肩甲骨の上あたりから生えている。


今日制作の鉛筆画、現在取り組んでいるスフィンクスの化石発掘(制作)の為のエスキース。

スフィンクス

ライオンの身体に人間の女性の上半身を合体させるなんて、骨格的なバランスを取るのに苦労する幻想動物である。スフィンクスをモチーフにした絵画作品の多くは、ライオンの首から人間の身体になっている。従って、ライオンの首が伸び上がってそこに美しい女性の頭部が乗っている。さらにはライオンの前脚の間に乳房を持ち、肩から翼が生える。今日のデッサンではそのタイプのスフィンクスとは違ったオリジナルのスフィンクスに挑戦している。参考にしたのはケンタウロスのように、ライオンの身体の首から上に女性の胸部から上が乗っているタイプ。この方が骨格的デザインがしっくりくる。しかし胸部臓器を二つづつ持つ怪獣となってしまうが。進化論的にはあり得ませんかね。

牧神の化石

鋭い牙や爪を持たない草食動物の雄の多くは角を持つ。捕食動物から自らの身を家族を守るため、雌を得るためのにライバルと競うため。牛やヤギ、シカ、古代においてはトリケラトプスに至るまで、角は戦闘用の武器に他ならない。

ギリシャ神話に出てくる “牧神” アイギパンもそこは同じであったに違いない。西洋絵画にも度々描かれているアイギパンは美男の姿から醜男の姿まで様々、女神を誘惑するシーンも多い。その角を如何にどう言った目的で使っていたのだろうか?巨人テュポンに盗まれたゼウスのアキレス腱を取り戻し、しかしテュポンの追跡から海に逃れるために、下半身を魚に変え上半身を山羊に戻したその姿がカプリコーン。夜空の山羊座になった英雄である。そこで、

今日の一枚の“牧神の化石”と言うデッサンと、昨年暮れの個展から“カプリコーンの一種”と言う化石を!

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牧神の化石にトライする!

今日は、木工の一日である。

昨日、買ってきた“ジェルトン”と言う材を、牧神“アイギパン”の化石の大まかな形に裁断する一日のはずであった。

先日、木彫のアドバイスをくれたS氏は、『手ノコで大体の形にできます』と言っていた。冗談じゃねぇ!写真のように頭蓋骨を横から見たざっくりとした形にノコ3カ所引いただけで、メチャクチャ疲れた。S氏は化け物である、

他の化石のベース部分の作業もしたし、猛暑気味の外の作業だったし、近所迷惑だし、早目に切り上げシャワー浴びて、ビールを一杯!

今日収穫のブルーベリーとオクラを添えて!

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7/15のエスキース

牧神(アイギパン)の頭部の化石のエスキース!

ギリシャ神話に登場するの牧神で、上半身は人間、下半身には山羊の脚を持ち、頭部に山羊の角を持つ。巨人テュポンに盗まれたゼウスのアキレス腱を取り戻した。その際、テュポンの追跡から海に逃れるために、下半身を魚に変え、上半身を山羊に変えた。その姿がカプリコーンとなり、山羊座となった。

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