台風15号で被災した千葉のこと、忘れないで。

まず、この秋に日本を連続して襲った台風で、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。そして被災者の皆様に早く元通りの日常が戻りますよう祈っています。またお亡くなりになられた方のご冥福を心より心よりお祈り致します。

メディアからの声では、台風19号からが災害のように扱われているように聞こえます。なので、私が時折応援に行ってる千葉県は鋸南町での現場の話を、それに伴ったエピソードとともに綴りました。

台風15号で甚大な被害を受けた千葉県、ここ房総半島は東京湾側の内房の町。今ではほとんどの家の屋根がブルーシートで覆われています。
9月9日に千葉県に上陸し関東を直撃してから、その被害情報もあまり伝えられないまま、被害者の方々は苦痛と不安の時間を過ごされたと思います。
私たち東京人にも少しづつ状況が伝わり始めたのは1週間はほど経ってから、私は11日後の20日に山武市のボランティアに参加しました。そこでは一軒の被災住宅の雨水の浸みた畳の撤去や、その後のブルーシート貼りと言ったニーズに対応しました。その他その方の畑に散乱した家の破損残骸や家具等の回収でした。そこでまず感じた疑問。室内修繕のボランティアはこの形で良いのか?でした。雨水の浸みた畳を剥いだらそこには同じく雨水に浸かった床の下地が現れました。そこもかなり傷んでいて、その上を歩けば床が落ちてしまう。せめてコンパネでも敷いてあげられないものかと思ってしまいました。もちろんボランティアも精一杯、そこはわかりますがしかし、コンパネ一枚およそ¥1500×6畳分、1万円ほど、そこにかけてあげられるお金はどこにもないのだろうか?と
その山武市のボランティア同士の会話で、今回の台風被害はどうやら内房が酷いらしいと分かりました。

次の日から、内房は鋸南町のボランティアに参加しました。「大工仕事できます」と告げ、『コミサポひろしま』と言うチームのお手伝いにまわりました。その日からおよそ週一のペースで鋸南町のボランティアに参加しています。
作業は、被災した家々の破損した屋根にブルーシートでの応急処置。そこで目にする被災家屋の室内、山武市で感じた疑問が湧き上がりつつも蓋をして、ブルーシート貼りに没頭しました。 チームと仲良くもなり、ホント楽しいボランティア活動の時間を過ごすものの、被災者の方々の居住空間の衛生面や危険性が心配でなりません。一度鋸南町のボランティアセンターに被災者の方々のその居住空間(室内)の修繕を提案したことがありました。随分早い段階でした。ただ、材料代を何とかしてもらえたらと言った話にプラスして、自分もやるからには最低減の金は欲しいと言う話し方をしてしまいました。みんな無償でやっているのに恥ずかしいことです。そこで話は動かなかったように思います。

 今回のボランティアは今月11月15日〜16日。竜島と言う地区の住宅で、半壊状態。この日は吉祥寺の相棒(設計士兼現場監督をしている女子)と一緒にコミサポさんに合流しました。
コミサポさんに連れられ現場到着、そこで今日の私たちの任務を聞きました。
この家は殆ど全壊に近い状態の2階建家屋。居住者の方がまともに居場所が確保できる部屋は無くなっていました。天井も落ち掛け、床のほとんどが抜けていました。壁もカビだらけ。とても生活できる空間ではありません
。99%病気する、と言った感じです。
私たちの任務は室内床の修繕でした。居住者の方はご年配の男性で独居。比較的被害の少ない唯一の空間は縁側、そこにベッドを運び入れ休まれているようでした。
コミサポのボスの指示はこの縁側に隣接する6畳と8畳の部屋の抜けた床を、とりあえずコンパネ等で修繕してあげてくれということでした。
落ちた床の下地材、根太、大引、束材までスカスカになって強度を失っています。畳を他から持ってきていて6枚は仕上げ材として使えると聞き、6畳の部屋にはそれを使用する計画を立てました。8畳部屋はいずれ畳を敷く想定で、そのための下地を組み、さらに畳厚分嵩上げして何かクッションシートでも敷こうと考えました。とりあえずボスから¥40,000預かり近辺のホームセンターへ。しかし木材の在庫がほとんど無い、先ずコンパネが一枚も無い。それがここ千葉の現実。被災家屋の修繕に必要な物資も不足しています。すぐさま相棒が館山まで行けば建材屋がある事を探してくれて、その材木屋に電話し在庫を確認、出向いて木材を購入しました。値段は¥80,000を超え、これではボスに怒られるかもしれんと思いつつも、足らない分は二人で出し合いました(最終的に立て替えた分はコミサポさんで精算してくれました。)。その後もう一度ホームセンターに立ち寄り8畳用にクッションシートを探したが値段がネック。ここまででも預かってる予算の倍かかっています、ちょうどよくゴザがあり、畳み風だし安い。それを購入し現場へ戻りました。そしてもうお昼になっていました。


●画像は15号襲来後、ボランテイアの方々の支援で傷んだ畳を撤去されてはいますが、そのまま放置された被災者の居住空間です。

残り半日で6畳と8畳の床を仕上げる、無理だ。明日も来る事を覚悟しました。私にも生活がある、ボランティアは週に一回の一日と決めています。しかし仕方ない。仲間が冗談交じりに「明日も会えますね(^○^)」と言います。私はここでできた仲間たちが大好きです。
食事後は職人ギヤをトップに入れ、相棒と途中から手伝ってくれた若者H君と3人。後、雑用とか盛り上げ役とかのTちゃん、ちょくちょく「畳、見てください」と話しかけてくるOさん、他みんなが手伝ってくれて、縁側から風呂トイレに繋がる廊下までの部分まで追いつけました。

       
 
●一日め(15日)の作業の様子

翌日、追いつけた部分は、仮の仕上げの為一端のバラしてやり直し。今日の助っ人は元大工のSさん。私は寸法測って木材を加工するだけ、彼がほとんどのビス留めをやって組んでくれました。
夕方までに何とか床の仕上げまで終了。
後で、あれもこれも抜けているだの、ああすればこうすればもっと良かっただの、反省は残った工事でしたが、居住者の方の日常が少しは元通りに近づいたのではないかと思いますし、その方が少しでも前を向いてくれるなら、私たちもやった甲斐があったと思います。ボスのK氏の判断に、ボランティアセンターのスタッフ、そして、コミサポに集う仲間たちに感謝します。

   
   
●二日目(16日)の作業の様子

ボランティアはどこまでやるのか?

私は正直、室内の修繕仕上げ工事をやるならお金が欲しかった。やっぱり自分にも生活がある。プロなら技術をタダにしてはいけないとも思っていました。恥ずかしいことでした。
火災保険に加入してる方はまだ良いです、加入していない方はどうなるのか?加入していても実際業者では対応しきれていない。300件待ち500件待ちとも言われています。このような中、被災者の方々はブルーシートの屋根の下、カビだらけの壁天井、堕ちかけた床の上での暮らしが続く、不衛生で病気になるのは当たり前です。これから冬が来ます。千葉か海風は冷たくまた強烈だと言います。
私で何とかお金を集めて、せめて一件に対して一部屋だけでもと思っていました。行動には移せませんでしたが、コミサポさんとその仲間がやってくれました。感謝感謝です。

おそらく6畳分の部屋の床を修繕するのにかかるお金は、あくまで仕上げがベニア材としても4~5万円、防湿シートを敷いてあげたり、断熱材を入れてあげたり、シロアリ予防の材を撒いてあげたりしたらもっとかかります。
何とか、コミサポさんに寄付をお願いしたい。赤十字や他の団体で集めた義援金はどこに行っているんだと思う。正直怒りを覚えます。これが今の日本、みんなで選んだ政治家さんたちのさじ加減で日本の未来は決まっていく。ここへ来ると、オリンピック?そんなことやってる場合なのかとも思います。

千葉には、こういった被災家屋が山のように残っています。ブルーシート貼ってるから大丈夫だろう。そんなことはないです。ブルーシートは持って半年と聞きます。千葉でのこの対応は、ブルーシート張りの中でも応急処置の中の応急処置。15号、19号、20号、21号と台風が続き、ブルーシートでの修繕はイタチゴッコでした。19号の後、鋸南町で活動してきたボランティアも他へ回らざる得なかったですね。他も大変なのだ。他の方が大変なのだ。そうかもしれません。しかし、今日まで、鋸南町に残って活動しているチームは2つ、『コミサポひろしま』&『ピースボート』と『集結』。ホントどちらにも頭がさがる思いです。当初は車中泊で毎日、雨の日も雨漏りするお宅へ出向いては何お見返りも求めず、黙々と壊された屋根にブルーシートを掛けていたコミサポひろしま。そのスキルにも驚かされますが、何より人間性の豊かさとその情熱に涙が出ます。

どうぞ、今後の活動資金、無理のない程度で良い、コミサポさんへ応援してあげてください。

●振り込み先
ゆうちょ銀行 記号 15100 番号 43587661 コミサポひろしま
他銀行から 店名「五一八」 店番「518」 普通 4358766

最後に、私は画家でした。
昔の作品ですが、シルバーポイントで描いた『祈り』という作品。千葉の鋸南町へ届け。

写真提供は鋸南町のボランティア仲間たちから。

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