la manière noire マニエルノアール(黒の技法) 、その3

マニエルノアール(メゾチント)は、黒の技法と呼ばれる。なんかカッコいいだろう!

版画作品の中で、背景が黒く塗りつぶされたものは、この技法を用いられたものが多いようだ。私の作品は立体やレリーフが主だが、最近鉛筆画にも取り組んでいる。立体やレリーフの作品テーマが幻想上の動物たちの化石である故、博物館にでも飾ってあるかのように演出し鉛筆画にしている。そして何より鉛筆で塗るつぶした闇の色、そこに見る空間はまるで宇宙の色。そんな黒に惹かれてしまっている。
そんな中で出会ったこのマニエルノアール、何をやるにも簡単なことではないが、また鉛筆画の黒とは違ったこれまた深い奥行きを持つ黒が表現出来る技法だ。
義父に教わったその技法、絵の背景を黒にするため銅板全面にベルソーと言う道具で目立てを行う。銅板はツルツルだからインクが乗らない。そこに細かな無数の穴を掘る道具がベルソーだ。その細かな無数の穴にインクが引っ掛かり、紙に移しとると真っ黒な闇の世界を描くことが出来る。ベルソーで作った細かな無数の穴を更にバニッシャーと言うスプーンのようなもので削ると再度板がツルツルになりインクの乗らない部分ができる。そこが白い線や面となって現れる。ここからが自論なる理屈、そこで出来た白い線や面に更に黒い線を描くために、ニードルなどの尖ったものでキズを深く付ければ、そこにはインクが詰まるので紙に写した時には黒い線となって表れるはずである。
しかし厄介なことに、バニッシャーでツルツルにした白く現れるはずの部分も、ニードルで傷を付けた黒くなるはずの部分も明るく反射してどちらも見分けがつかない。

はたして、この作品は上手くいくのだろうか?明日、刷りの作業は挑戦予定である。

この飛行装具Ⅴは、15世紀のオーニソプターを想定した。船のように乗って足でペダルを漕ぐと翼が上下し羽ばたく。
もしもの時にも死なない程度の崖から、エイーと飛び降りてペダルを漕ぐ、上手くいけば上昇気流をつかまえて大空へ舞い上がっていたであろう。
ダ・ビンチの設計は実現に至ったかどうか、しかしその影でひっそり、大空に近づいた飛行装具のひとつ。

台風15号、19号、そして今年起こった全ての災害の被災地の一刻も早い復興を祈っています。

そして、その復興に尽力を注がれているボランティアの方々、支援者の方々へ敬意と感謝を込めて。

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