Made in Moon























































この本は、私がまだ美術の表現活動を始める前、何をやっていこうかと迷っていた頃、幼馴染みが難病を発症し、その手術を行うための資金集めに、少しばかりの貢献が出来ないかと書き上げた詩画集である。当時その本を¥2000以上なら幾らでもという形で販売し直接募金口座に振り込んでいただいた。その病気はアミロイド・ポリニューロパシーと言った。忘れることのできない病名だ。私の老化の進む脳味噌でも今だに直ぐ出てきてしまう。その幼馴染みは、荒尾市は新町という元々三池炭鉱万田抗の社宅から拡がった住宅地に、そこで生まれた同級生3人の中の一人。そのもう一人が私でもう一人は熊本の震災で被害の大きかった益城で小学校の教頭をしている。そんな幼馴染みはスポーツ万能で頭もよく、一人だけ先を行く地域でも番長的な存在だった。アミロイドポリニューロパシーは一度発症すると下痢と便秘を繰り返し、痩せ衰え、その後は10年ほどしか生きられないと言う。親から子に1/2の確率で遺伝するという遺伝性の神経難病である。今思えばその幼馴染みは生き急いでるかのようにその人生と向き合った。私もそんな彼に憧れてていた。皆んながそうだった。発言も行動も大人だった。私が間違った行動をすると、「しっぺ返しは来っとぞ!」と言って正義を示してくれた。ホント一人だけ時間の流れが違っていたように思う。その病気から救う方法はスウェーデンでの肝臓移植、当時はそれだけだった。彼はそれに掛けて、生きるために病気を公表し、周りの人々は募金活動に取り組んだ。結果手術に成功し帰国した。その後も彼らしい駆け足の人生を送り、2007年だったか、人生の幕を下ろした。

私の表現活動の大きなきっかけになったのが、この出来事であることに疑いはないし、この本が私の出発点。まだ本名の田上高広で発行している。

 

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