藤山貴司展 平塚美術館にて

創形美術学校の在学中は、中央林間のモニカという絵画教室で夏期のアルバイトをさせて頂いたことがある。当時僕は苦学生で、学校側から優先的にアルバイトを紹介して頂いていた。最終的には後半の学費が払えず、卒業は出来なかった、恥ずかしい限りで、応援して下さった方々には今も申し訳なく思っている。そのアルバイト先のモニカの経営者であった藤山貴司先生の回顧展に平塚美術館へ行って来た。

2008年に58歳と言う若さで他界された藤山先生。正直、先生の作品は当時から見たことなかった。制作を続けておられるのも知らなかった。晩年、創形美術学校の校長を務められていたのを知ったのも、先生の告別式の式典であった。僕はその翌日の告別式に参加し、そこで懐かしい創形の方々と顔を合わせた。藤山先生がどのような方でどんな作品を作っていらっしゃったのかは、今だに分からぬままで、モニカでは情熱的な先生だったくらいしか覚えていない。モニカの夏期合宿の引率で神奈川の奥山だったか山梨だったかに行った時、朝まで飲んで語り、空回りする若僧の言葉に耳を貸して頂いた、そんな思い出だけが残っている。

最近、Facebookで友達になった創形の方々からの投稿で今回の展覧会を知った。

作品には、正直、圧倒された。人の絵を見て敵わないと思ったのはこれで2人目。一生かかっても敵わないと思った。一人目は小林健二、ギャラリー椿を通じて親しくさせて頂いてはいるが、紛れもなく天才である。そんじょそこらのそれとは一線を画。そして藤山貴司、凄すぎて言葉を失う。モチーフに込めたコンセプト、具象と抽象を共存させるセンス。卓越したデッサン力と描写力による説得力。カオスの中に描かれた究極のストーリー、そして私たちが忘れがちな大切なメッセージ。揺るぎなき信念。色の選びかた、線の引き方、全て恐ろしいほどの集中力をもって描かれていた。仕事量も半端ではなく、その説得力に悔しさを通り過ぎて嬉しくて涙が出そうになった。アートは勝負事ではないが、人に見せる以上は比べられることはあると思う、僕は比べてしまうところがある。こんな凄い画家の近くに少しでもいられたことを幸せに思います。

今日で最終日、無意味な投稿になるかもしれませんが、ホント素晴らしい展覧会である。

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平塚駅前の『老郷』の極美味タンメン!

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